高慢と凡庸

 J・オースティンに有名な「高慢と偏見」という作品があるが、今回はそれと関係があるのかないのか?・・。

 

 ウインドウズXPのセキュリティ終了に伴い、昨年2月PCを買い替えた。その際デュアルディスプレイにしたのだが、その一つに不具合があり、最近それが頻繁になったので、買った処へ持ち込んだ。しかし、ディスプレイ部の保証期間が過ぎ、保証書もない。

 デュアルディスプレイとノートパソコンでFX・・?。いかにもそれらしく恰好をつけたかったのだが、そんなものはもういらないと、ディスプレイが一台になって気づいた。

 テニス始めたら、まず高価なラケットとウェアを買う?。それでプロになれるなら、テニス関連業界はもっと繁盛するハズだろう。

 仏作ってナントヤラの「魂」の方は、どうする?、というモンダイ・・。

  

 それで、やっと本題・・・。

 

 Yという旧知の人物から℡があって、FXをやるため30万円で6画面のPC装置を買うと言う。某大手ネット証券はこれを年間100セット売っていると・・。ついては僕の処にデュアルディスプレイ等を見に来るという。

 彼の今年の年賀状に「FX教えて」とあったから、僕のBlogとメルアドを返事に載せておいた。それでBlogを見たかと聞けば、見ていないと言う。

 

 正直、開いた口がふさがらない。

 「PCは7~8万円で十分、それよりも、残りの金で勉強の方に回した方がいい」と言っても、「勉強ならしている。ユーロ圏の問題は・・、アメリカのなんやらは、・・」と言う。「そんなものは掃いて捨てるほどネットに書いてある。どうでもいいことや」だんだん腹が立ってきた。

 彼は、ヘッジファンドが使うような装置を買うことに前のめりで、こちらの話を聞く気がないらしい。相当ひどいことを言いそうになる前に、僕は適当に電話を切り上げた。

 大手ネット証券の営業の言う通りにやって儲けて舞い上がっているのだろうが、それでは次もうまくいくとは限らない、それどころか・・。

 

 かつて、彼同様、僕と同業の勤め人だった人が、小泉さんの郵政相場の時に大儲けしたとかで、僕のところにやってきて散々自慢した。

僕は「シロウトがたまたま当てただけ。今にえらい目に合う」と言ったのだが、相手は「フン」といった様子で帰って行った。その後は・・・書くのも憚られるような結果が・・・。

 この辺りの事情(理由)については、以前記した。http://blog.livedoor.jp/nh74/archives/2014-10-21.html

  

 二人に共通しているのは「高慢の鎧を着た凡庸さ」。

 高慢と凡庸というのはニワトリと卵の関係というか・・。凡庸だから高慢にならないとやっていけない。もともとポイントを外して生きているから、頑張っている割には余計な世渡りのアカばかりがついて大したことないままで、ますます高慢に・・というアリ地獄。別に凡庸が悪いわけではないが、自己認識がないと・・というコト。

  

 それでは、お前はどうなのかと自分に問うてみると、サラリーマン時代も今も、僕は確かに凡庸・・いや、それ以下です。

 主夫になって10年、今も自分の凡庸さにうんざりしている。

 他人のことは、た易く語れても自分のことになると、・・・。

  ・・・高慢で凡庸、それは私のことです。