断片

 重大事に備えた散髪を済ませ、念願の吉野弘の詩集を携え、帰宅してみると、過去からの伝言が・・・。

 電話を3本。過去の呻きやら背後に潜む恨みやらで僕は面食らったが、どうにかやり過ごし、思いを凝らす。

 

 アドラー心理学は、個人心理学とも言われる。Individual(個人)は、分割できない、最小単位という意味もある。

 アドラーは、精神と肉体、理性と感情、意識と無意識など、二元論に反対する。東洋思想そのもののような考え方だ。

 

 アドラー流にいえば、僕は「言ったこと、決めたことを守る」という課題に立ち向かう勇気が挫かれている。

自分の本当の課題がまだ見えていないのだろう。

  

 カツオ船漁労長・明神学武さんの仕事をNHKプロフェッショナルで見た。彼は5千万円の最新機器を駆使してカツオの群れをピンポイントで当てる。チャートで儲ける相場師のようだ。

 このような人たちから僕は「自分のこととして」学びたい。人を批判する道具としてではなく、自分が変わるため成功するために学びたい。

 

 妻にまた言われた。「あなたは自分には甘い。自分には優しい。」

心を造る

 トレードをしていて、自身のメンタルの弱さを日々痛感する。

 私はどうしたいのか?・・・。

 私は進んでいるのか後退しているのか、分からなくなることがある。 

改善と称して良い芽も摘み取ってしまうようなことはなかったか?。

 

 今の自分を全否定することは迂遠、というより不毛だ。全否定は、ゼロでしかない。

 改めるべきところを改めていくが、良いところを認めこれを磨く、ということだろう。

それで、徐々にだが「無理なく」前に進むことになる。 

 

 「何としてもルールを守る」というような強い言葉(決意)は、

それを「そのままやりきる」という実行があって、初めて意味を持つ。 

 ・・・言葉や決意や計画は、いつも実行されない・・・そのような繰り返しであれば、

言葉や決意が信じられない、ということになるだろう。

 私のこれまでの人生において、周囲の人たちは私をどのように思ったろう・・・?。

ため息や諦め、時には恨み?、・・・といったものは、なかったか?・・・。

 

 「メンタルを造る」ことは、私の長年の悲願。

 人は仕事を通じて成長するなら、トレードルールを守ることこそが、私のメンタル造りになるだろう。 

 

  市場は、私の心のありよう・メンタルを、そのまま私に突き付けてくれたのだ。